水素ユーザーの"生の声" 〜メルマガNO.1〜
日新鋼業株式会社さま
こんにちは。大阪ガスリキッド株式会社の串木です。
この度、水素関連の情報発信を目的とした、メール配信を開始させていただくこととなりました。
本メールマガジンでは、水素製造装置のご紹介、水素ユーザー様の生の声、
水素社会の展望や関連豆知識などを皆様にお届けして参ります。
水素製造装置ユーザーの生の声
水素製造装置「HYSERVE®」をご利用のお客様にご利用いただいての感想をお聞きしました。
第1号の取材にご協力いただきましたのは、金属熱処理業をしておられる日新鋼業株式会社さまです。
インタビュー結果をご覧いただく前に、ご利用状況をご紹介します。
☆ユーザー様:日新鋼業株式会社(本社・工場 大阪府柏原市片山町12番6号)
☆業種:金属熱処理
☆ご利用機種:HYSERVE-30(2基)
☆ご利用期間:2003年~現在も使用中
☆稼働時間:土日夜間含め年中連続稼働(GW、お盆休み、年末年始を除く)
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鉄骨架台にHYSERVE-30を2台設置して利用。
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工場の上空空間に設置し、スペースを有効利用している。
それではインタビュー結果をご紹介いたします。
大阪ガスリキッド(以降、O):本日はご協力いただきありがとうございます。早速ですがどのような用途で水素をお使いかお聞かせください。
日新鋼業(以降、N):ステンレス鋼線の熱処理炉で雰囲気ガスとして窒素とブレンドして使っています。
O:HYSERVEを採用された経緯をお聞かせください。
N:導入時の担当ではないので細かい検討内容は聞いてませんが、導入前はアンモニア分解装置を利用していました。
アンモニア価格の高騰で製品生産コストが上がったため、コストダウンのために都市ガスから水素が製造できるHYSERVEを採用したと聞いています。
工場としてはそれ以外の用途にアンモニアを使用していなかったので、結果的に脱アンモニアも実現しています。
O:長期間HYSERVEをご利用いただいておりますが、装置の稼働に関して不安や不満はございますでしょうか。
N:設備の新品更新を経て長く使っているが大阪ガスリキッドが常時遠隔監視をしてくれていることもあり、供給の安定性は申し分ないです。
何か(イレギュラーなことが)あったらすぐに連絡をくれるし、HYSERVEを使用している上で不満も無いです。
これまで整備だけでなく、起動停止も含めて大阪ガスリキッドに全部お任せでやってきたけど、
マニュアルも整備されているので、起動停止など自分たちでできることは少しずつやっていきたいと思っています。
O:HYSERVEをお使いになっていてメリット感はありますか。
N:アンモニアに比べてコストメリットがあるのはもちろん、使用者としては供給も純度も安定しているのが一番メリットとして感じています。
O:引き続き長くお使いいただけるよう努力して参ります。本日は誠にありがとうございました。
<HYSERVE-30の概要>
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機種 HYSERVE-30 水素製造能力 30m3N/h 原料 都市ガス(13A)、LPG 水素純度 99.999 vol%以上 水素供給圧力 0.70MPaG以下 設置スペース 一体型パッケージ
3,600W×2,000D×2,950H
水素ってどうやって作るの?
安価に水素が製造できる方法として、最もポピュラーな方法が水蒸気改質法です。
都市ガスや天然ガスもしくはLPGのいずれを原料にした場合も、
高温下で水蒸気と反応させることで水素や一酸化炭素を含むガスが発生します。
これを水蒸気改質プロセスと呼びます。
一酸化炭素はさらに水蒸気と反応して、水素を含むガスを発生させることができます。
これを一酸化炭素シフトプロセスと呼びます。
以上2回の改質プロセス後は、PSA(圧力変動吸着分離法)という過程で水素以外の物質を吸着分離し、高純度な水素だけを取り出すことができます。
これらの反応を反応式では以下のように表します。
CH4 + H2O → CO + 3H2
CO + H2O → CO2 +H2
Daigasグループで製造販売している水素製造装置「HYSERVE®」も、このプロセスを採用しています。
HYSERVE実機見学募集中!!
大阪ガスリキッドでは、HYSERVE実機のご見学を随時募集しております!
「オンサイト式水素製造装置に興味はあるけれど、本格的に検討する前に一度装置を見てみたい」等、ご興味があれば是非一度お問合せ下さい!!
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大阪ガスリキッド株式会社 水素ソリューション部